そうだ、大学職員になろう 〜元銀行員が語る転職とかの話〜

銀行員から大学職員へ、サラッと転職した人のブログ。大学職員専用の転職ノウハウをつらつらと。

新卒採用と中途採用の違い。

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大学職員は、中途採用が占める割合が比較的多いです。

新卒としての「就活」と、銀行を辞めて大学を受けた「転職活動」では

(転活っていうのかな…??)

違いが多く、初めは僕も戸惑いました。

 

まず、就活と転活(と呼ぶことにします。)の違いをまとめてみます。

転職全般的な話になってしまいますが、

大学を受ける際も必ず通る道として知っておいてください。

 

 

 

採用する側が重視するポイントが全然違う!

 

新卒採用は、就業経験が無い状態での採用ですので、

将来性やポテンシャルを重視して採用します。

大学時代頑張ったこと等を通じて自己PRをするわけですね。

(懐かしい。)

 

しかし。

中途採用は、実績や実務上での能力を必要とされます。

あくまで、仕事での結果やノウハウが、

大学(採用する側)にとってどう活きるのか。

それが最重要ポイントです。

「前の職場で、何をどれくらいやったため、

こういった能力が身についており、

大学でのこの仕事に活かせます」

といった、具体的かつ一貫性のあるストーリーを描きましょう。

 

提出書類が違う!

 

転職活動には、通常のエントリーシートや履歴書以外に、

「職務経歴書」が必要になります。

職歴を重視する転活ならではの書類です。

しかしこれ、意外にクセモノでして、

書式が自由なんです。

(その割に、しっかり書かないと面接にもたどり着けないという…。)

 

転職サイトで書式をダウンロードして加工するのが無難です。

 

マイナビエージェントあたりがだいぶ親切。

 

配属部署を想定して面接してくる!

 

新卒採用は、大量に採用して

年齢ごとの社員人数ピラミッドを保っていく狙いもあるため、

ポテンシャル(コミュ力がありそう、地頭が良さそう等)で採用して、

後から配属を振り分けます。

 

ところが、

中途採用=即戦力。

 

中途採用をかけるということは、

 

「すぐにモノになる戦力が欲しい

具体的な部署がある」

 

ということです。

 

そもそも大学職員の場合、

採用人数が5人以下の少人数になるケースも多いわけで、

尚更すぐに使えそうな人材を採りたいハズなのです。

 

(聞いた話だと、1人の採用枠に150人来るとかの世界らしいッス。)

 

自分の専門スキルや、職場で身につけたノウハウを、

いかに大学の具体的な部署にハメ込んで、ストーリーを展開していくか。

 

ここがキモになってくるわけでございます。

 

募集情報の収集が大事!

 

新卒は3月1日から解禁!みんな一斉にヨーイドン!なわけですが、

中途採用は人材が欲しくなったタイミングで求人募集をかけます。

大学ごとに本当にバラバラ。

なので、気になる大学があっても募集をしていなかったり、

求人募集を見つけたけど、エントリーシート締切が明日。。。

 

(これ実際僕もよくありました…。)

 

こういうことが多発しますので、情報を広く収集することが、

ナイスな求人募集に出会うポイントです。

 

大学職員の募集は、

マイナビ転職・リクナビNEXT等の大手転職サイトに

募集を出す大学もありますが、そこは何しろ人気業種。

 

応募の殺到を避けるために

「非公開求人」でエージェント系のサイトに出すこともあります。

 

あとは、優良な学校法人でも中規模程度で採用1人とかだと

「ハローワークと学校の公式HPだけ」という学校もあります。

大企業と違って人事部が数人しかいないのに、

何百通もエントリーシートが来たら困るということもあるようです。

 

(それでも相当応募来るみたいですけどね。)

 

ということで、広く情報を収集するために、

登録しておきたい転職サイトをのせておきます。

 

サイトで求人を探す場合は、

「学校法人」「大学」のキーワードで検索。

大学職員以外の求人が引っかかることが多いですが、

 

(一般企業も、学校法人や大学で引っかかるように

求人にキーワードをわざと入れ込んでいるような気がする…)

 

根気よく、定期的にチェックすることをオススメします。

 

 

おすすめ転職サイト

 

転職サイトで求人を探していくのが王道です。

大手だとリクナビNEXTがオススメ。

 

 

 

(この記事で詳しくまとめてあります。)

www.bank2university.com

 

 

おすすめ転職エージェント

 

転職エージェントは、非公開求人を扱っていることと、

担当のエージェントがサポートをしてくれることがメリットです。

特に大学職員は人気職種なので、

非公開求人で募集をかけている可能性もおおいにあります。

大手だとマイナビエージェントがオススメ。

 

 

 

エージェントは転職のプロなので、

大学職員をふくめ自分に合った転職が可能。

結局のところ幸せな転職ができれば、それでOKだと思います。

 

 

 

漏れなく情報を収集するには、

転職サイト・エージェント・その他を広く組み合わせていくのがいいのかなと思います。

 

(この記事で詳しくまとめてあります。)

www.bank2university.com

 

 

 

 

と、言うわけで。

新卒との違いをしっかりと把握し、

サクッと内定取ってさっさと転職しましょ。

 

 

財務諸表から「潰れない大学」を見極める

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各大学は、財務情報をホームページ上で公開しているわけですが、

(過去記事参照。)

 

www.bank2university.comしかし、なにをどう見ていいのかわからないのも事実。

そこで、まず「その大学が潰れないか」にポイントを絞って、

見ておきたい箇所を簡単に列挙していきます。

 

 

 

見ておきたい3つのポイント

 

事業活動収支計算書の「教育活動収支差額」「経常収支差額」が赤字でないか

 

その学校が「儲かっているのか」を見ます。

「教育活動収支差額」は、本業である教育活動で儲かっているか、

「経常収支差額」は、本業+本業以外で総合的に儲かっているかを表します。

両方とも、プラスだと黒字、マイナスだと赤字です。

赤字が大きい、何年か分を見たときに赤字が連続している、

といった場合は注意が必要です。

 

学校法人は儲け幅を大きくし過ぎると、

補助金が減額されてしまうなどのデメリットがあるため、

収支トントン~若干黒字辺りを狙うのが通常です。

 

それゆえに、

「大幅な赤字 or 連続した赤字でないかどうか」

がポイントとなるわけですね。

 

 

貸借対照表の「純資産の部合計÷資産の部合計×100」が90%前後か

 

一般の企業では自己資本比率と呼ばれる比率です。

法人が持っている資産のうち、何%が自前の資産かを示します。

この数値が高いほど、法人として体力があり、

経営が安定していると言えます。

 

学校法人の全国平均は90%弱と言われていますので、

90%以上あれば安心できます。

 

 

 

貸借対照表の「現預金」は充分にあるか

 

貸借対照表の「資産の部」の下の方に「流動資産」という項目があり、

その一番上にくる「現預金」。

まさに「おカネ」をいくら持っているかが示されています。

当然、多ければ多いほど良いです。

学校法人同士で比較する場合は、

「資産の部」に占める現預金の割合を比較するとよいでしょう。

規模に対して、どの程度おカネを持っているかがわかります。

 

実は現預金は、銀行員が企業に融資する際、

決算書の中でかなり重視する項目であったりします。

現金は最強の資産です。

 

 

財務諸表から「潰れない大学」を見る基本的なポイントは

以上の3点です。

 

 

経営が健全な学校法人の見分け方

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大学を運営している学校法人は

増えに増えて今や700以上あるわけですが、

 

(過去記事参照。)

 

www.bank2university.com

 

 

その中から、自分の職場を選ぶ場合、

どのような観点で見ていくか?

 

パッと思いつくところでいけば、

評判をネットで検索したり、

キャンパスを見学してみたり、

卒業生に評判を聞いてみたり、

2chで情報を見てみたり…といったところでしょうか。

 

どれも大事なことですが、

どれも主観が入ります。

大学職員の評判は結構見つかりますし、

ブログも割とありますけど、

個別の具体的な学校法人名を挙げての客観的な情報って

なかなか見つからないんですよねぇ。

 

(ただし、登録制のクチコミサイトは見てみると具体的な情報が取れます。

それはそれでまた記事にします。)

 

(追記。記事にしました↓)

 

www.bank2university.com

 

 

 

経営状態を見る最強のツール

 

最も客観的に、

しかも個別の学校法人の経営状態を見ることができる

最強のツールって、なーんだ。

 

しかもネットで見れて、無料。タダ。

 

 

 

 

 

それは、財務諸表です。

 

 

財務諸表ってなんだ。

 

財務諸表(ざいむしょひょう、financial statements)は、

企業が利害関係者に対して一定期間の経営成績や財務状態等を

明らかにするために複式簿記に基づき作成される書類である。

一般的には決算書と呼ばれることが多い。

 

Wikipediaより

 

要は、その学校法人が

「儲かっているのか」

「人件費をどのくらい払っているのか」

「どのくらい資産を持っているか、どのくらい借金があるか」

 等が財務諸表を見ればわかります。それも数字で。

 

 特に、大学の7割を占める私立大学では、

私学法という法律によって、

情報を開示することが求められています。

 

 

国公立も含め、ほとんどの学校法人は

ホームページ上で最新の財務情報を公開しているのです。

 

 

「●●大学 財務」

で検索すれば、だいたい出てきますので、

れっつ検索。

 

逆に、公開していない学校があるとすれば、

公開できない内容か、

公開する体制を整えられていないかだと考えられます。

 

部屋が片付いていないから

友達を家にあげられない的な。

(あるある。)

 

 

財務諸表を読んだ結果。

 

僕は銀行員だったこともあり、

サラッと公開されている財務諸表等を読み解き、

ホワイトっぽい学校法人を見抜きつつ、

ブラックっぽい法人は避けつつ、

面接では財務情報を分析したことをアピりつつ、

(これ意外と重要。)

内定をゲットしました。

 

財務諸表が読めない方も、

単に取っつきにくいだけで、

内容自体はたいして難しくありません。

 

詳しくは次の記事で。

www.bank2university.com