そうだ、大学職員になろう 〜元銀行員が語る転職とかの話〜

銀行員から大学職員へ、サラッと転職した人のブログ。大学職員専用の転職ノウハウをつらつらと。

大学増えすぎ問題。

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大学職員になる=1つの大学に就職する

 

今、日本に大学がどのくらいあるか知ってますか?

 

「大学職員になる」

 

イコール

 

「どこか一つの大学を選んで就職する」

 

わけですので、その大学がどの程度あるのかということは、

大前提として知っておく必要があります。

 

 

 

そもそも「大学」とは。

 

大学(だいがく、英: college、university)は、

学術研究および教育における高等教育機関である。

日本の現在の学校教育制度では、高等学校もしくは中等教育学校卒業者、通常の課程による12年の特別教育を修了した者、またはこれと同等以上の学力を有する者を対象に専門的な高等教育を行うものとされている。

 

Wikipedia より

 

大学には大きく分けて3つ

国立・公立(都道府県立や、市立等)・私立

があります。

そして、近年大学の数は以下のように変化しています。


1955年……228校(国立:72 公立:34 私立:122)

1980年……446校(国立:93 公立:34 私立:319)

2000年……649校(国立:99 公立:72 私立:478)

2010年……778校(国立:86 公立:95 私立:597)

2015年……779校(国立:86 公立:89 私立:604)

 

文部科学省「文部科学統計要覧」より


1955年と2015年を比べると、

大学数は3倍以上に増えていることがわかります。

 

特に日本の大学は、今や77.5%が私立大学。

数も604校と、これはもうアレです。

 

大学、増えすぎ。

 

少子化の時代。

大学の1番のお客さんは、何といっても

「18歳の受験生」

です。

 

そこで今問題となっているのが

「2018年問題」。

 

日本の18歳人口は、

戦後2度目のピークである1992年の205万人から減少が続いており、

2008年以降は120万人前後で安定期に入っていました。

それが2018年以降、再び減少し始め、

2031年にはついに100万人を下回ると見られているのです。

…にも関わらず、大学進学率はここのところずっと横ばい。

 つまり、単純に言うと

 

お客さん→減っていく

お店→増えている

 

という、ヤバイ状況なのです。

 

18歳人口と進学率の推移はこちら。

(内閣府作成資料、pdfで開きます)

 

少子化とは言えど…

 

しかし、日本全体を見渡した場合、

今後の外部環境が良い業界なんて、

めったにありません。

 

今まで、大学の外部環境が良すぎたため、

ここまで増え続けたとも言えます。

 

業界は厳しい環境に突入しますが、

悲観しすぎることなく、

数多ある大学の中から健全な経営をしている

学校法人を見抜くことが、

転職においては非常~に重要なのです。

 

その見抜き方は、またの機会に。

 

 

そうだ、仕事を辞めよう。

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今の職場を辞めるって、勇気いりますよね。

でも、辞めるのってそんなにハードル高いんでしょうか。

そんな話。

 

 

 

銀行をやめるとき。

 

僕はとある中堅私大の文系学部をギリギリの成績で卒業して、

(遊びすぎて本当にギリギリだった。。。)

新卒で地元の第一地方銀行に就職したんです。

 

地方出身の方はお分かりになるかと思うんですけど、

地方での銀行員のステータスはんぱないんですわ。

 

(価値観3周くらい周回遅れだと思うんですがね。)

 

なので、ネット上に転がっている

 

「地銀はブラック!激務」

 

という情報には目もくれず、親の喜ぶ顔も相まって

地方銀行に就職しました。

 

内情はというと、

 

地方銀行は精神的ブラック

 

と、思います。終電まで残業、とか無いけど。

過労死する人もいない。休みもまぁまぁとれる。

けど、プレッシャーがかかった状態がずーっと続きます。

 

(肥後銀行で過労死出ましたけどね。

まぁ、これは極端な例として。)

 

 

いずれ詳しく書きますが、

お金を扱う業務ゆえの苦悩が付きまといます。

 

精神を病み休職した同期、

転職をする同期、何人も見ました。

 

僕も辞めたい。

 

でも、僕が辞めたら、職場に迷惑かかるし…

中には良い人も、世話になった人もいるし、

なんだか裏切るようで嫌だな…

 

と、割とウジウジ悩んでいました。

 

しかし、やめてみると…

 

拍子抜け。

 

 

 

 

辞めるのって超カンタン!

 

 

 

 

考えてみれば、企業って人が入れ替わっても

何とかなる仕組みになってるんですよね。

そうじゃないと続いていけないし。

 

 

(逆に言えば、自分が辞めることによって傾く会社とか

早く逃げ出した方がいい。笑)

 

 

そして良い人、お世話になった人ほど応援してくれる。

 

僕の辞職にあたってのモヤモヤは、

単に自分で創り出していたものだったのです。

 

実際はサラッと転職活動して、内定ゲットして、

上司に辞職の意を伝えて、書類提出して、

送別会やって、おしまい。

 

今や、僕が元いた銀行も、僕がいた頃と何も変わることなく

毎日営業していることでしょう。

 

 

 

今の時代、1つの職場に一生を捧げるのはバカらしいです。

転職は珍しいことでも、恥ずかしいことでもありません。

 

「そうだ、仕事辞めよう」

 

くらいの軽い気持ちで、情報収集をスタートしてもいいんです。

 

 

大学職員の労働環境は良い。ストレスフリー。

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大学職員のなり方・中身を

(ゆるゆると)

お伝えしようというこのブログ。

 

まずは大学職員になってから感じた

いちばんの印象についてです。

 

大学職員の印象

 

誤解を恐れずに言いますと、

 

 

大学職員ってすんごい暇。

超ゆったりしてる。

 

 

 

 

コレ。僕の第一印象。

(っていうか今でもそれは思っている。)

 

でも誤解も多少恐れているので(?)一応フォローしますと、

 

もちろん大学の規模や、時期、部署によりますよ。

 

大学の中でも情報システム系の部署は結構残業多いと聞きますし。

入試広報なんかは、まさに今の入試シーズン前後はバタバタでしょう。

 

ま、でもそれはどこの業界や企業でも同じことですよね。

 

 

それを加味しても、全体観としてはやっぱり

 

大学職員ってラク!

 

なんですよ。

 

 

 

民間ってやっぱりストレスフル

 

僕は元銀行マンでしてね。

地方銀行の法人営業担当者でした。

半沢●樹を思い浮かべていただければ手っ取り早いです。

 

銀行員の朝は早い。とにかく早い。

始業8:30に対して、

おじさん(上司)たちは平気で7:30とかに支店に来て

コーヒー飲みながら日経新聞読んでる。

下っ端(僕とか)はおじさんに気を使いつつ

同じくらいには支店に入り掃除。毎朝。

 

仕事が始まれば、

お客さんからの電話や来客がドシドシ来て、

自分は自分で外回りの営業に出かけ、

事務仕事は夕方からスタート、

終われば21:00、22:00…

そこから飲み会、土日はゴルフ・地元の行事参加・ボランティア参加…

 

お客さんの銀行に対する要求もやけにワガママ、

ノルマも多い。

 

民間と比較して、労働環境は良い

 

そこで転職してみたわけですが。

 

 僕的に大学職員の「民間(というか銀行)と比較して」良い点は以下の通り。

 

・ノルマがない

 

そもそも営業部隊が特定部署に集約されているので、

基本的にノルマはないです。

精神的にぜんぜんちがいます。

 

(さらに営業部隊といっても、

民間の営業のようなキツさはなさそうです)

 

・そこまで朝早くない

 

ガツガツした空気は皆無なので、

始業に間に合ってればいいんじゃない?程度。

 

・仕事の量が平均すると少ない

 

民間は経営層が人件費抑えるのに必死で、

一人あたりの業務量や業務の種類が増える一方だと思いますが、

大学はそういう雰囲気無いです。

 

おそらく、多角化しない業態だからだと思っています。

 

(学校法人は「学校運営」という決まったことしかやらないので、

売る商品が増えたり、業務の根本的な種類が急に増えたりしない)

 

・スピードを求められない

 

そりゃ仕事なのである程度はテキパキしないとダメですが、

民間企業のように

 

「お客さんからの急な要望で、あと1時間以内にこれお願いね!

できなければ他に流れちゃうって!」

 

みたいなことが起きません。

なにしろ、お客さん(学生さん)は4月に入ったら他へは逃げないので。

今後は大学の改革がもとめられる中で、

スピード感も重要になってくるでしょうが、

民間企業よりも…ということにはならないと思います。

 

・ワガママなお客さんにヘコヘコしなくていい

 

大学のお客さんは学生さんということになりますが、

学生さんには「自分は客だ!」という意識がありませんので、

民間の取引先との立場関係とは大きく異なります。

 

(たまにやっかいな親御さんとかはいますけど。

でも接客業で出会うヤバイ客と比べるとだいぶマシかな。)

 

・転勤リスクが少ない

 

キャンパスが10個も20個もある大学はありませんので、

民間企業と比べたら転勤リスクもだいぶ抑え目だと思います。

 

キャンパスが1~2個であれば、中間地点に住んでしまえば

転居を伴う転勤リスク0ですよね。

 

 

…といった具合で、

 

大学職員の労働環境は

とても良いです

 

(民間と比べるとね。)

 

というお話。