そうだ、大学職員になろう 〜元銀行員が語る転職とかの話〜

銀行員から大学職員へ、サラッと転職した人のブログ。大学職員専用の転職ノウハウをつらつらと。

経営が健全な学校法人の見分け方

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大学を運営している学校法人は

増えに増えて今や700以上あるわけですが、

 

(過去記事参照。)

 

www.bank2university.com

 

 

その中から、自分の職場を選ぶ場合、

どのような観点で見ていくか?

 

パッと思いつくところでいけば、

評判をネットで検索したり、

キャンパスを見学してみたり、

卒業生に評判を聞いてみたり、

2chで情報を見てみたり…といったところでしょうか。

 

どれも大事なことですが、

どれも主観が入ります。

大学職員の評判は結構見つかりますし、

ブログも割とありますけど、

個別の具体的な学校法人名を挙げての客観的な情報って

なかなか見つからないんですよねぇ。

 

(ただし、登録制のクチコミサイトは見てみると具体的な情報が取れます。

それはそれでまた記事にします。)

 

(追記。記事にしました↓)

 

www.bank2university.com

 

 

 

経営状態を見る最強のツール

 

最も客観的に、

しかも個別の学校法人の経営状態を見ることができる

最強のツールって、なーんだ。

 

しかもネットで見れて、無料。タダ。

 

 

 

 

 

それは、財務諸表です。

 

 

財務諸表ってなんだ。

 

財務諸表(ざいむしょひょう、financial statements)は、

企業が利害関係者に対して一定期間の経営成績や財務状態等を

明らかにするために複式簿記に基づき作成される書類である。

一般的には決算書と呼ばれることが多い。

 

Wikipediaより

 

要は、その学校法人が

「儲かっているのか」

「人件費をどのくらい払っているのか」

「どのくらい資産を持っているか、どのくらい借金があるか」

 等が財務諸表を見ればわかります。それも数字で。

 

 特に、大学の7割を占める私立大学では、

私学法という法律によって、

情報を開示することが求められています。

 

 

国公立も含め、ほとんどの学校法人は

ホームページ上で最新の財務情報を公開しているのです。

 

 

「●●大学 財務」

で検索すれば、だいたい出てきますので、

れっつ検索。

 

逆に、公開していない学校があるとすれば、

公開できない内容か、

公開する体制を整えられていないかだと考えられます。

 

部屋が片付いていないから

友達を家にあげられない的な。

(あるある。)

 

 

財務諸表を読んだ結果。

 

僕は銀行員だったこともあり、

サラッと公開されている財務諸表等を読み解き、

ホワイトっぽい学校法人を見抜きつつ、

ブラックっぽい法人は避けつつ、

面接では財務情報を分析したことをアピりつつ、

(これ意外と重要。)

内定をゲットしました。

 

財務諸表が読めない方も、

単に取っつきにくいだけで、

内容自体はたいして難しくありません。

 

詳しくは次の記事で。

www.bank2university.com

 

 

 

大学増えすぎ問題。

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大学職員になる=1つの大学に就職する

 

今、日本に大学がどのくらいあるか知ってますか?

 

「大学職員になる」

 

イコール

 

「どこか一つの大学を選んで就職する」

 

わけですので、その大学がどの程度あるのかということは、

大前提として知っておく必要があります。

 

 

 

そもそも「大学」とは。

 

大学(だいがく、英: college、university)は、

学術研究および教育における高等教育機関である。

日本の現在の学校教育制度では、高等学校もしくは中等教育学校卒業者、通常の課程による12年の特別教育を修了した者、またはこれと同等以上の学力を有する者を対象に専門的な高等教育を行うものとされている。

 

Wikipedia より

 

大学には大きく分けて3つ

国立・公立(都道府県立や、市立等)・私立

があります。

そして、近年大学の数は以下のように変化しています。


1955年……228校(国立:72 公立:34 私立:122)

1980年……446校(国立:93 公立:34 私立:319)

2000年……649校(国立:99 公立:72 私立:478)

2010年……778校(国立:86 公立:95 私立:597)

2015年……779校(国立:86 公立:89 私立:604)

 

文部科学省「文部科学統計要覧」より


1955年と2015年を比べると、

大学数は3倍以上に増えていることがわかります。

 

特に日本の大学は、今や77.5%が私立大学。

数も604校と、これはもうアレです。

 

大学、増えすぎ。

 

少子化の時代。

大学の1番のお客さんは、何といっても

「18歳の受験生」

です。

 

そこで今問題となっているのが

「2018年問題」。

 

日本の18歳人口は、

戦後2度目のピークである1992年の205万人から減少が続いており、

2008年以降は120万人前後で安定期に入っていました。

それが2018年以降、再び減少し始め、

2031年にはついに100万人を下回ると見られているのです。

…にも関わらず、大学進学率はここのところずっと横ばい。

 つまり、単純に言うと

 

お客さん→減っていく

お店→増えている

 

という、ヤバイ状況なのです。

 

18歳人口と進学率の推移はこちら。

(内閣府作成資料、pdfで開きます)

 

少子化とは言えど…

 

しかし、日本全体を見渡した場合、

今後の外部環境が良い業界なんて、

めったにありません。

 

今まで、大学の外部環境が良すぎたため、

ここまで増え続けたとも言えます。

 

業界は厳しい環境に突入しますが、

悲観しすぎることなく、

数多ある大学の中から健全な経営をしている

学校法人を見抜くことが、

転職においては非常~に重要なのです。

 

その見抜き方は、またの機会に。

 

 

そうだ、仕事を辞めよう。

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今の職場を辞めるって、勇気いりますよね。

でも、辞めるのってそんなにハードル高いんでしょうか。

そんな話。

 

 

 

銀行をやめるとき。

 

僕はとある中堅私大の文系学部をギリギリの成績で卒業して、

(遊びすぎて本当にギリギリだった。。。)

新卒で地元の第一地方銀行に就職したんです。

 

地方出身の方はお分かりになるかと思うんですけど、

地方での銀行員のステータスはんぱないんですわ。

 

(価値観3周くらい周回遅れだと思うんですがね。)

 

なので、ネット上に転がっている

 

「地銀はブラック!激務」

 

という情報には目もくれず、親の喜ぶ顔も相まって

地方銀行に就職しました。

 

内情はというと、

 

地方銀行は精神的ブラック

 

と、思います。終電まで残業、とか無いけど。

過労死する人もいない。休みもまぁまぁとれる。

けど、プレッシャーがかかった状態がずーっと続きます。

 

(肥後銀行で過労死出ましたけどね。

まぁ、これは極端な例として。)

 

 

いずれ詳しく書きますが、

お金を扱う業務ゆえの苦悩が付きまといます。

 

精神を病み休職した同期、

転職をする同期、何人も見ました。

 

僕も辞めたい。

 

でも、僕が辞めたら、職場に迷惑かかるし…

中には良い人も、世話になった人もいるし、

なんだか裏切るようで嫌だな…

 

と、割とウジウジ悩んでいました。

 

しかし、やめてみると…

 

拍子抜け。

 

 

 

 

辞めるのって超カンタン!

 

 

 

 

考えてみれば、企業って人が入れ替わっても

何とかなる仕組みになってるんですよね。

そうじゃないと続いていけないし。

 

 

(逆に言えば、自分が辞めることによって傾く会社とか

早く逃げ出した方がいい。笑)

 

 

そして良い人、お世話になった人ほど応援してくれる。

 

僕の辞職にあたってのモヤモヤは、

単に自分で創り出していたものだったのです。

 

実際はサラッと転職活動して、内定ゲットして、

上司に辞職の意を伝えて、書類提出して、

送別会やって、おしまい。

 

今や、僕が元いた銀行も、僕がいた頃と何も変わることなく

毎日営業していることでしょう。

 

 

 

今の時代、1つの職場に一生を捧げるのはバカらしいです。

転職は珍しいことでも、恥ずかしいことでもありません。

 

「そうだ、仕事辞めよう」

 

くらいの軽い気持ちで、情報収集をスタートしてもいいんです。