大学職員に求められるもの その3
大学職員に求められるもの その2 の続きです。
大学は今、
複雑化する社会に対応できる「即戦力人材」を育成することが求められており、
そのために大学職員のレベルアップが求められている。
これからの大学職員は、
決まった事項を効率的にさばき、手際よくこなすことだけでなく、
改革の意識が求められている。
…ということを書きました。
改革の意識を持っていることをアピールするためには、
どんな能力をアピールすればいいのか??
ズバリ挙げてみようと思います。
求められているチカラ①「企画立案力」
企画立案力
(なんとも大それた響き。)
というと、
何か大きなプロジェクトを新たに考えなければいけないのでは!?
と思ってしまいがちですが、そんなこともありません。
大学という組織は、一部の大規模大学を除けば、
まだまだアナログで無駄の多い仕事がたくさんあります。
そういった日々の業務の小さなプロセス改善に気づき、
解決策を考え、上司に伝えるだけでも
立派な「企画立案力」です。
こういった小さな改善から、新たなプロジェクトまで、
幅広く進めていくことができます!というアピールが有効なのです。
しかし、大学職員は現在の「処理」に慣れすぎているため、
変化を嫌う人が多いのも事実。
周りを納得させるような「分析」による根拠を示し、
それをうまく「説明」できる力があることをアピールできると良いです。
企画立案力とは、分析力×説明力といえるでしょう。
求められているチカラ②「他者を巻き込む力」
何かを変えるとき、新しいことをするときは
他の部署や教員の協力が不可欠。
上記の「企画立案力」をサポートする能力ですが、
大学では職員だけでなく教員(教授)も業務に関わってくるため、
民間企業よりもさらに「他者からの協力をイイ感じに得る力」が求められます。
(教員の中には法人経営に無頓着な方や、
一般的な社会経験が無い方もたくさんいらっしゃるので…)
普段から多くの人との関わりを意識して持つことや、
組織ならではの力関係を把握して行動することがすごく大事。
(誰々を押さえておくと上手く回る…ってこと良くありますよね。)
広く言えば「コミュニケーション能力」とかぶる部分が大きいかもしれません。
「部署・年齢・立場を超えて業務にあたったことがある」
というような経験談を通じて、
他者を巻き込む能力をアピールしていくと良いでしょう。
求められているチカラ③「新しい目線」
学校組織は、閉鎖的な部分があります。
営利企業でもないので、社会の流れに気づきにくいことも。
そんな中においては、民間企業からの転職組には
「民間出身者ならではの新しい目線」も期待されています。
転職したての時期は、
「前の職場ではこうしていたのになぁ…
こうするともっと上手くいきそうなのになぁ…」
ということを思っても、意識をしていないと
新しい目線は徐々に失われていくもの。
慣れてしまうものです。
面接を受ける際には、
「郷に入っては郷に従いながらも、新しい目線を忘れることなくいたい」
というテンションで臨むと好印象。
「大学職員に求められるもの」のまとめ
国や社会から、
「大学は、もっと質のいい学生を教育してよ」
という要請がある。
それに答えるべく、
大学職員に求められるものがより具体的になり、かつ大きくなっている。
今までの大学職員は、
効率的に仕事をさばき、手際よくこなす事務職員だった。
これからは、大学をより良く改革する意識、チャレンジ精神が求められる。
改革を進めるため、
「企画立案力」「他者を巻き込む力」、
特に転職組には「新しい目線」が求められている。
…これを踏まえ、面接の準備をしてみるとスムーズです。
「大学職員に求められるもの」は以上です!